ペット可物件にすることで空室対策は成功するの?

2022.2.22

不動産管理|ペット可物件のやり方

古い賃貸マンションを管理していくうえで、ペット飼育可能の物件にすることは、空室対策になるのでしょうか?
ペット可能物件に変更するメリットとデメリットをご紹介していきます。
 
 

マンションの空室対策

不動産賃貸マンションの空室は年々多くなっています。
少子高齢化の日本社会の背景を考えると、住まい全体の数の需要と供給のバランスが以前とは異なってきているため、これまでの管理状態と同じアプローチでは、おのずと所有されている不動産に空室が増えることになります。
 
そのような状況でも、比較的簡単に空室率を改善する方法があります。
これまでペット飼育NGだった物件をペット飼育可能にするということです。
すでに多くの物件でそのような戦略で募集をされているケースがあります。
 
 

ペット飼育ができる部屋へのニーズの高まり

現在、日本では多くの方によってペットの飼育がなされています。
コロナ禍においては、これまで以上にペットの存在が大きくなり、新たに犬や猫などのペットを家族の一員として迎え飼育している家庭も多くなりました。
単身者によるペット飼育もずいぶん増えましたよね。
 
そのような中、賃貸マンションにおいても、ペット飼育ができるお部屋へのニーズが高まってきています。
新築の賃貸マンションにおいては、もともとペットが飼育できる快適な環境を備え付けているケースも多くみられます。
また、既存のマンションにおいても、ペットやその飼い主が快適に生活できるように、内装を工夫したお部屋のご提案も多くなりました。
 
その一方で、アレルギー体質の方々は、体質によりペット飼育ができないというケースや、ペットが得意ではないという方もいますので、ペット飼育ができない物件を選び住むこともあります。
 
ペットを飼育したい、飼育したくないという双方が、それぞれの目的に応じた物件を見つけ住むことが、トラブルがなく快適な生活を営むといううえで重要になると思います。
 
 

ペット飼育可能物件に変更するリスク

では、これまでペット飼育ができなかった物件を、何も手をかけずそのままペット飼育可能の物件にすることだけで、本当に良いのでしょうか?
 
これは、少しリスクがありますね。
 
 

既存の入居者へのトラブル対応

すでにそのマンションに住んでいる人によっては、様々な個々の理由によりあえてペット飼育ができない物件を選んでいるケースもあります。
 
また、一部のお部屋のみペットを飼育する場合、隣接したお部屋の住人は、突然の環境の変化に理解ができないままに、ペットの鳴き声や足音などの騒音に悩まされるケースもあります。
 
さらに、共用部でペットに遭遇することを苦痛に感じる方もいるのではないでしょうか?
 
 

ペット飼育のための内装の整備

それだけでなく、内装がペット仕様になっていない場合、防音効果の低い壁により音の漏れが多かったり、滑りやすいフローリングでペットの体調を悪くしたり、コンセントの位置が低いままで危ないなどのケース、さらには散歩の後にペットの足を洗う場所がないなどの、飼育をするうえで他の問題も生じてきます。
 
そのため、ペットを飼わない人も飼う人も双方が住みにくい環境となることもあります。
 
 

管理会社の専門スタッフとしっかりプランニングを

多くのケースで、ペット飼育不可の賃貸マンションからペット飼育可能の賃貸マンションへ転向した際には、お部屋の募集の際にはメリットがあります。
一方で、入居中の方とのトラブルというものもついてくるのは事実です。
 
それらの点を踏まえたうえで、賃貸マンション経営を行う必要があります。
古い物件ほど空室が目立ち、もともとペット飼育が不可の物件が多いです。
オーナー様は何かしら新たな付加価値を付けることによって、空室率を下げることが必要となることは事実ではありますが、そのためには、念入りな計画が重要となります。
 
このような時こそ、管理会社の専門スタッフとしっかりとプランをたて戦略を行うことをおすすめします。
 
 

ペット飼育可物件のメリットとデメリット

メリット

①ペット飼育希望のお客様にもお部屋を選んでもらえるようになり、募集の際にはこれまでより幅広いターゲット層にみてもらえるため、入居が決まりやすい。
②ペット飼育をしている場合、環境の変化を避ける傾向があったり、転居先が見つかりにくい等の理由で、すぐには転居しにくい場合があるため、短期契約が避けられ、家賃収入としても安定する。
 

デメリット

①ペット飼育を見据えた設備の環境が必要となり、コストがかかる。
②すでに入居中のペット飼育がNGの方とのトラブルが生じる。
③共用部の清掃など、管理面で手間が増える可能性がある。
 
いかがだったでしょうか?
伸び悩む入居率と向き合う際に、手持ちの物件に付加価値をつけることはとても大切です。
しっかりと計画を立て、トラブルのないような解決策をみつけていきましょう。
 
 

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