一人暮らしを始める大学生の物件探し、いつ頃がベストのタイミング?

2020.7.21

東海地方では、近年、大学生や専門学校生の一人暮らしをする人口が減少しています。
名古屋地区の周辺のエリアも、同様の傾向にあります。
静岡・岐阜・三重などの愛知県の近隣のエリアに住んでいて、大学の近くで一人暮らしをすることなく、実家から通学する人の割合が多くなってきているようです。
また、東海地方以外のもっと遠方から名古屋の大学に進学する方も、以前に比べて少なくなっています。
 
この傾向に加えて、新型コロナウイルスの影響によって、各大学がオンライン授業を積極的に導入していることから、地方から住居を変えることなく、授業に参加するという学生さんも増えてきました。
オンライン授業がこの先ずっと続くか否かは、これからの大学の在り方や、教育の現場で議論がなされることだと思いますが、地方から主要都市部への人の移動が、これまでよりも少し減少する要因はあるのではないかと思います。
 
 

新生活を迎える大学生の物件探し

よく言われる「卒業シーズンに物件探しをするのが狙い目」は本当?

それでは、大学生になって、遠方のため電車での通学等が困難になり、一人暮らしを始める際には、どのタイミングで住まい選びをするのが良いのでしょうか?
このような情報を一般的に検索してみると、「できる限り早くからマンション選びをしましょう!」「春のシーズンが良い時期です。」などといった記事を目にすることが多いです。
 
概ね、大学生や専門学校生の皆さんは、卒業と同時にマンションを解約します。
つまり、この卒業シーズンにマンションの空きが多くなるのです。
時期としては、3月20日から3月末あたりに解約をすることが多いでしょう。
 
その頃の予告といえば、その1ヶ月前くらいには、いつお部屋を出るかがわかります。
そこで大家さんや管理会社は、急ピッチでリフォーム工事などを行い、新入生を迎える準備が始まります。
しかし、近年、その例年の暗黙の決まりごとに、少しだけ変化が生じてきているように感じます。
 
 

卒業シーズンが終わってからこそ良い物件が登場する!?

学生さんが卒業して4月から就職しても、勤務先のエリアが決定するまで、または会社の新人研修が終わるという区切りまであえて引越をしない、つまりその時期を待って解約をする方が多くなってきました。
また、3月末頃は、働き方改革により引越業者が1日に請け負う件数を減らしたことで、引越をしたくてもできない『引越難民』の学生さんも出てきていますので、実際の引越日がずれることもあります。
そのうえ、春は引越の金額も高くなってしまいます。
 
このような理由で、4月中に解約したり、時には5月に解約する方が増えてきているように感じます。
そのため、一部のお部屋では、綺麗な状態で空室のお部屋として新しく入居できる時期が、5月や6月になる傾向があるのです。
 
大学の合格発表があってすぐに遠方からお部屋探しに来ても、タイミング次第では、条件にあった良い物件に巡り会わないことがあります。
ましてや、私立大学の合格発表があるシーズン、つまり1月から2月においては、卒業もまだ確定していない時期のうえ、まだまだ学生さんも先行きがわからず、お部屋の解約手続きもできないタイミングで、市場では空きが少ない状況です。
ですから、この時期にあわせてお部屋探しをするというのは、場合によっては簡単ではないのかもしれませんね。
 
 

在学生のお部屋探しは良い物件に巡り会える?

一方で、在学生の方が一人暮らしをしようと思い物件選びをするのは、一年を通して良い物件に巡り会う機会が多いのかもしれません。
市場にはいわゆる『学生向けマンション』というのがありますが、それは学生さんが住みやすい間取りであったり、大学に近い場所の物件であったり、家賃や設備等が学生さんのニーズにあったものになっていて、トータルで学生さんがターゲットになっている物件のことを言います。
 
このような物件で良い物件に巡り会うのは、これまでのシーズンとは少し異なってきているのではないかと感じます。
18歳人口がますます減少する世の中で、不動産自体、市場には物件がたくさんあるから大丈夫と安易に思っている方も多いかもしれません。
しかし、実際には、一般的に誰もが住んでみたい物件というのは、常に満室でニーズが高く、巡り会うタイミングが重要になってくるのです。
 
 

焦らず長いスパンでの物件探しを。

4月に入学式をして、しばらくの間はウィークリーマンションの利用や、可能な限り遠方から長時間の通学をして、5月頃の入居を目指して物件を探し始めるというのも、また一つの選択肢なのかもしれません。
お部屋探しは、とにかくタイミングが大切です。
「こんな時期に良い物件があるの?」と、思いがけず不思議なタイミングで、最良の物件に巡り会うこともあります。
 
春はじめ、合格通知を手にしてすぐに、慌ててマンションを探してみるものの、その時に良い物件に巡り会わずに、住まいが気持ちよく決まらないことも多々あるでしょう。
決して焦らず、物件の空室になるタイミングを見て、長いスパンで探してみることをおすすめします。
 
弊社においても、愛知県の主要な大学、名古屋大学、名古屋市立大学、名古屋工業大学、南山大学、中京大学、名城大学、愛知学院大学、金城学院大学の周辺など、学生さんの多くが住みたいと感じているエリアに管理物件を所有しています。
希望に満ち溢れようやく入学を手にした学生さん、また、在学生の皆様にご納得いただけるよう、名古屋での賃貸マンションのご案内をさせていただきます。

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